2024年1月29日(月)
ヨーロッパが世界を植民地化して19世紀末に揺るぎない地位を誇ったのも、20世紀にアメリカ合衆国とソビエト連邦が超大国になったのも、中国がアメリカの競争相手となって世界の覇権を争うことになったのも、全て人口急増によるものだとしたら、この人口動態の重要性を理解している人はいったいどれくらいいるだろう?
歴史上の出来事は人口動態の大きなうねりによって起こるものだ。
世界は着実に「高齢化」しつつある。この旅を終えた先には何が待っているのだろうか?
本日読んだ本:『人口は未来を語る』
2024年1月30日(火)
シッダールタ・ムカジー著の『細胞』が発売された。ピュリッツァー賞受賞の医師による『がん』『遺伝子』に続く超大作だ。各章はよくありがちな年代順に並んだ構成は取らずに、複雑な生物の基本的な性質の一つを取り上げ、それぞれの物語を掘り下げている。各章が一つの小さな歴史書のようになっているのだ。どこから読んでもいい。これから読むのが楽しみである。
本日読んだ本:『細胞』
2024年2月4日(日)
私たちは生産した食品の30%〜40%を廃棄している。富裕国とそうでない国では廃棄のされる理由が異なるようだ。富裕国、つまり先進国では、消費者と小売りの段階で食品廃棄物が発生する。消費者は折れ曲がったニンジンを好まないからだ。こうした食品廃棄物の有効活用として、本書では、昆虫に与えて再利用することを提案している。幼虫は40%がタンパク質で、30%が脂肪だ。これを乾燥させて、パンやビスケットにタンパク質を加えたり、アイスクリームに脂肪分を加えたりすれば、人間の食用にもなる。ちょっと抵抗があるが、まずは魚用の餌から始めてみてはいかがだろうか。
本日読んだ本:『100兆円で何ができる?』
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