2024年2月6日(火)
一般的に、高学歴の女性というのは自分自身の目標やキャリアを追求しようとするので、あまり多くの子供を持とうとしない。
彼女たちは避妊の手段も知識も手にしている。そして彼女たちが子供を望む場合は、その子供によい教育を受けさせ、よい人生を歩めるようにしてやりたいという想いから、限られた資源を少ない子供に集中的に投じようとする。
事実、成熟した国では、女性の合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子供の総数)は低くなっている。
つまり、教育の普及と出生率の低下は密接に繋がっているのである。
今日読んだ本:『100兆円で何ができる?』
2024年2月8日(木)
小学生の多くは、知識は人によって解釈され、構築されるものであることを理解していない。
彼らは、科学者によって発見された知識が絶対的に正しい事実であると思っている。言い換えれば、知識は常に絶対的に正しい・正しくない、二色に分けることができるというわけだ。
もう少し発達が進むと、知識は解釈されるものである、ということはわかってくる。ただし、「自分は自分、人は人」というスタンスをとり、データの多様な解釈、多様な仮説、多様な理論はそれらが互いに対立するものであっても、どれでもOKだと考えてしまう。知識がどのように構築されるかを理解していないので、どれもが正しい、という相対主義に陥ってしまうのだ。
次の最も高い水準の発達段階になると、知識は単なる「考え」とは違うことを理解するようになる。つまり、仮説や理論はさまざまな方面から検討・吟味・評価された上で最も論理的に一貫し、頑強なものが選ばれなければならないということを理解する。
頑強だからと言って、他の相容れない知識や考えを受け付けなくなるわけではない。むしろ積極的に新しい知識を求めるようになる。新しい知識を得たら、これまでの知識や考えは崩壊と再構築を繰り返し、常により良い「知識」が生まれる。
ここまでくれば、生涯その人は学び続けるだろう。
今日読んだ本:『学びとは何か』
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