本日紹介する本は、『人生の一大事はデータ科学にまかせろ!』です。
人はグーグル検索の時に本音を漏らす生き物だ。
皆さんはどうだろう?
大変申し上げにくいことだが、世の男どもは自分のアソコのサイズを検索して、自分が平均よりもどうなのかを調べているらしい(私はもちろん違うが)。その検索結果を集計するとちゃんと正規分布を示すとかなんとか。
この本は、スマートフォンやPCが集めたあらゆるデータを分析し、その結果を提示することで、人生の一大事を判断する材料となるような一冊だ。
人生の一大事というのは、恋愛、子育て、スポーツ、お金、起業などのことである。
ビッグデータを分析すると何がわかるだろう?
例えば起業家についての典型的な報道が偏っていることがわかる。起業に成功した人の平均年齢はなんと42歳だそう。これは若さゆえの柔軟性が必要そうなITの世界でも同様のようだ。データを分析することで起業における失敗のリスクを最小限にすることが可能である。
本書で特に興味深かったのが、人が幸せを感じることについての分析である。
あなたはどんなことをしている時に幸せを感じるだろう?
本書によれば、人は受動的な活動に対しては、幸福度を過剰に評価する傾向があるという。受動的な活動とは、例えば、睡眠、スマホを眺める、テレビや映画を見るなどがある。確かに何もせずにぼーっとしているような時間を幸せだと感じる人は多い。
一方で、幸福を多く感じるのに過小評価されているものが、博物館に行く、スポーツをする、ガーデニングといった活動である。こうした活動に共通するのは、始めるには思い切りが必要であるということだ。
以上が示すのは、家で座ってできることをするよりも、面倒で億劫なことを避けるどころかむしろやってみることによって、より幸福につながるということである。
本書を読んで休日は少しでも外出をしてみようと思いました。
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