【今週購入した本】2021年12月20日週

こんにちは。横浜読書会です。
わたしたちは、「1か月に平均3冊以上の本を読む若者を増やす」ことを目的に、読書会の開催や読書に関する情報発信を行っています。
毎週、私が購入した本の中から2〜3冊程度オススメの本を紹介します。
興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。

『データ視覚化の人類史』マイケル・フレンドリー 他(著)

今日では当たり前のように使われている様々なグラフは、いつどのようにして生まれたのでしょうか?
本書は、今となってはあまりに一般的となった「データ視覚化」の歴史を綴った、ありそうでなかった一冊です。
改めてグラフにする意味は?と聞かれると、誰もが大事であるとは知っていますが、即答が難しいというのがほとんどではないでしょうか。
グラフにする意味を端的に答えるとすれば、「何と比較して?」という疑問に対し、一発で答えられるところです
このグラフは、長い歴史の中で、複雑な現象を理解したり、法則を発見または説明したりする上で、重要な役割を果たしてきました。
本書を読めば、今では簡単に作成できるグラフも、人類がこうした表現を得るまでに様々な試行錯誤があったことを、知ることができます。

データ視覚化の人類史』マイケル・フレンドリー 他(著)

『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界』サラ・ヘンドリックス(著)

最近でこそよく聞くようになったASD(自閉スペクトラム症)という病気。
本書はそんな中でも、丸ごと一冊「女性のASD」について書かれた本です。
最近は、著名人でも自らASDであることを公表することも多くなりましたが、たしかにASDについては、男性の病気というイメージが強いです。
早速ググってみると、「男性に多くみられ、女性の約2~4倍という報告があります。」なんて書かれていました。
本書は、43歳にして自身もASDと診断され、ASD研究で修士号の取得し、数千人のASD患者の訓練を行い、多くのASDに関する講演や著書を出版する等、まさに女性のASDについて語るにはこの人以外考えられないという、ASDについて人生の多くの時間を捧げてきた女性著者による一冊です。
しかも、翻訳は『ガール・コード』等の多くの名作を翻訳してきた堀越さんで、まさに読む前から期待値MAXの一冊でした。
著者の経験を通して、ASDの女の子が、生まれてから老いるまでの間に、どんな体験をするのかが書かれています。

自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界』サラ・ヘンドリックス(著)

『一万円選書』岩田 徹(著)

本書は、北海道砂川にある町の小さな本屋さん「いわた書店」の選書サービス「一万円選書」について書かれた本です。
「一万円選書」は、本を選んでほしい人が、「選書カルテ」を記載して、それを著者の本屋さんに送ることで、このカルテを元に1万円分の本を選んでお届けするというものです。
読書で、一番大変で難しく、なおかつ、やりがいがある作業が、この「選書」という作業です。
読書歴がだいたい10年くらいの私でも、書店に行って一から自分で本を選ぶようになったのはホント最近のことです。
それまでは、Honzといった本を紹介するサイトで見つけた本を買うことがほとんどでした。
本書は、どのような基準で本を選ぶか、その本をどう読むのかについて、大変参考になる考えを示してくれます。
NHKプロフェッショナルほか、さまざまなメディアで話題となった内容ですので、これから本を読みたいという方はぜひ!

一万円選書』岩田 徹(著)

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koya
読書歴10年。書評歴3年。本は読んでいるだけではダメです。 知識はアウトプットしてこそはじめて血肉となります。 私は読書歴10年ほどで、現在は毎月平均して10冊程度の本を読んでいます。 私がこの10年間で培ってきた読書のノウハウや考えは、きっと皆さんの役に立つと思っています。 目標は「他人が読まない本を手に取る読書家を増やすこと」です。
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