こんにちは。横浜読書会です。
私たちは「1か月に平均3冊以上の本を読む若者を増やす」ことを目的に、読書会の開催や読書に関する情報発信を行っています。
【今週購入した本】では、私が購入した本の中から2〜3冊程度オススメの本を紹介します。
興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。
『時間の終わりまで』ブライアン・グリーン (著)
世界的ベストセラー『エレガントな宇宙』著者の最新作です。
サイモン・シン『フェルマーの最終定理』(新潮社)、ジェームス・D・ワトソン『二重螺旋』(新潮社)などの、多くの名作を翻訳してきた青木薫さんが翻訳しています。
青木さんが翻訳するサイエンス本はまず買っておいて間違いありません。
本書では、時間の始まりであるビッグバンから、時間の終わりであるこの宇宙の終焉までを著者とともに旅していきますが、その旅に濃い陰影を与えるのが、生命の中で唯一自らの死を認知している人間がもつ有限性です。
現代物理学の知見をもとに「存在とは何か」という根源的な問いから描き出しています。
『時間の終わりまで』ブライアン・グリーン (著)
『水道、再び公営化!』岸本 聡子 (著)
これから「水道の民営化」の動きが強まりそうな日本へ警鐘を鳴らす一冊です。
公共サービスを民営化することで、コスト削減になるというのは、本書で述べる数多の事例でわかるように間違いです。
民営化すれば、企業が利益をあげ続ける必要があるため、かえって市民の金銭的負担が増えるのです。
1980年代以降、この水道の民営化路線を歩んできたのが、フランスやスペインなどを始めとした、欧州の水道事業でした。
しかし、本書では、ずさんな管理や財務の問題にスポットがあたり、再び水道を公営化に戻そうという大きな流れが、市民運動を起点に巻き起こっていると言います。
そんな運動の渦中に身をおいて、日本人でありながら欧州・民主主義の最前線に立つ著者が、日本再生のためのカギを明かします。
『水道、再び公営化!』岸本 聡子 (著)
『AI防災革命』村上 建治郎 (著)
本書は、「防災」という珍しい領域で起業し、事業を成長させてきた企業の取り組みを描くとともに、「防災×AI」で何ができるのか、その現状と未来の防災の可能性について展望する一冊です。
2011年の東日本大震災から、早いもので10年以上が経過しました。
災害大国である日本は、今も予報技術の開発や防災設備の建設に巨額の予算を投じています。
防災は、そんな土木や建設業が担っているハード面から、これまで語られることが多かったですが、著者は、情報というソフト面からその脅威に対抗できないかを考えています。
『AI防災革命』村上 建治郎 (著)
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