生命科学
『人体の全貌を知れ─私たちの生き方を左右する新しい人体科学』近い将来、誰もが健康について困難な決断を迫られる時が来る。
2013年5月14日、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、ニューヨーク・タイムズ紙に「マイ・メディカル・チョイス」という書名記事を掲載し、乳がん予防のため、両乳房切除・再建手術を受けていたことを公表し、日本でも大...
生命科学
2013年5月14日、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、ニューヨーク・タイムズ紙に「マイ・メディカル・チョイス」という書名記事を掲載し、乳がん予防のため、両乳房切除・再建手術を受けていたことを公表し、日本でも大...
現在、私が注目する生命科学分野の技術が3つある。 1つ目は、がんの免疫療法。がんの治療法には、これまで「切る」「焼く」「毒を盛る」の3つの対抗手段しかなかった。切るとは外科手術、焼くとは放射線治療、毒を盛るとは抗がん剤治...
時に言葉が私たちの思考を拡張することがある。 例えば、iPhoneという言葉が、その言葉一つで人々の電話という固定観念を一変させたように、本書の「性スペクトラム」という言葉も、性という言葉に対する人々の固定観念を一変させ...
今は、「恐竜化石の大発見時代」だ。次々と新種が報告されており、恐竜の歴史は大きく書き換えられてきた。 一昔前、私たちが想像する恐竜といえば、トカゲやワニといった爬虫類によく似た姿だっただろう。しかし、今の恐竜図鑑では、テ...
オートファジーとは「自ら(Auto)」を「食べる(Phagy)」というその名の通り、自らの細胞質成分を食べて分解することで、生命活動に欠かせないアミノ酸を得る働きをおこなう細胞内小器官の1つです。 オートファジーはその働...
本書では、人間と共生しているさまざまな細菌(以下、常在細菌)についての最新研究が紹介されています。 私たちに共生している常在細菌は、過食症、肥満傾向、そしてうつ病や自閉症などの脳の病気にも関係しているという研究が報告され...
ファイザーとモデルナ―。いまや誰もが知ることになった新型コロナウイルスのワクチンを製造する会社の名前です。本書はその中でもファイザーのワクチンについて書かれた本です。多くの人は知らないですが、ファイザーはワクチンを開発し...
2013年、ロンドンで世にも奇妙な試食会が行われました。そこで振る舞われたのは、牛の幹細胞をシャーレで培養して人工的に製造された「人工肉」を使ったハンバーガーです。試食会の参加者は「肉のジューシーさは無いが、食感は完璧だ...
現生人類とネアンデルタール人には接触があったのでしょうか? 本書の著者が明らかにしたのは、日本人を含む「非アフリカ人」はすべて、数%のネアンデルタール人のDNAを持つのに対して、アフリカ人は持たないということです。 これ...
本書は、新型コロナウイルスのワクチン(mRNAワクチン)を開発し、世界を救った女性研究者カタリン・カリコ氏の半生を描いた本です。カリコ氏の研究への情熱の原点である幼少期のことから、当時のハンガリーの政治状況、家族に対する...