【コラム】現役人事が本気でオススメする、キャリアに関する本3冊!

今の世の中は、新型コロナウイルスといった感染症や疾病によるパンデミック、台風や地震などの自然災害、AI技術などのテクノロジーの急激な進化によって、世の中の変化を予測しにくくなっています。
この先もどのように変化していくのか予測が難しい状況です。
そんな世の中であれば、当然、自分のキャリアに悩む人が多くなります。
ということで、今回は、現役人事の私がこれまで読んだキャリアに関する本の中で、最もオススメの3冊を紹介したいと思います!

ちきりん 『未来の働き方を考えよう』

働き方・キャリアに関する本では、まさに古典のような存在です。
発刊は2013年ですが、内容はまったく古びていません。
月間200万PVを誇る人気ブロガーのちきりんが、これからの10年を楽しくワクワク生き抜くために、私たちに何が必要であるかを書いています。
本書で大事なのは、これからはストック型の生き方から、フロー型の生き方に移行する必要があるという点です。
ストックとは、大学の卒業証書や資格などの肩書きも含め、過去に手に入れたものです。
しかし、人生100年時代になれば、このストックが多いことよりも、その時々に何らかの価値を生み出し続ける「フローの力」が必要なのです。

ちきりん 未来の働き方を考えよう

佐藤留美 『なぜ、勉強しても出世できないのか?』

現在、NewsPicksでJobPicks編集長を勤める佐藤留美さんによる著書です。
こちらも2012年の本ですが、いまでも皆に刺さる内容であること間違いなしです。
外資系コンサルティング、MBA、英語など、華麗なキャリアアップを目指して、懸命にスキルアップに励んだ人たちが多くいます。
しかし、その中には、努力が報われずに職場で冷遇されたり、転職を繰り返すたびにランクダウンしていくなど、実は不遇をかこつ人も多く存在します。
本書では、著者自らもスキルアップブームに関わってきた経験から、スキルアップ・資格取得だけでは、出世・転職も成功しないと断言します。
この時代に、本当に求められるスキルとは何なのか?
人事のプロである著者による痛烈な一冊です。

佐藤留美 なぜ、勉強しても出世できないのか?

成毛眞 『大人げない大人になれ!』

ご存知、マイクロソフト元社長の成毛眞さんによる著書です。
とげのような含蓄が詰まっていて、世の中をシンプルに見せてくれる、まさに成毛さんの原点のような一冊です。
今の日本に漂う閉塞感、それによって、いつの間にか一日を惰性で過ごしてしまっている、そんな人も多いのではないでしょうか。
大人になって、狭くなった自分の感性を解きほぐすには、成毛さんの言うような「大人げなさ」が必要であり、「大人げなさ」は人生を楽しむ道具となります。
これからの日本で、何をして生きていけばいいのかと考える若者など、多くの人に読んでいただきたい本です。

成毛眞 大人げない大人になれ!

自分の周りで向上心を持つこと

この3冊に共通することは、キャリアプランなど持たず、等身大の自分を大事にして、自分の周りで向上心を持てることを探しないと言っていることです。
向上心とは、周りの人の良いところを見つけて、自分もその真似をしながらその人よりも上手くなってやろうという、気構えのことです。
人生に一発逆転があると思っている人は案外多いものです。
でもそういう人こそ目の前の仕事をないがしろにしがちです。
紹介した3冊は、どれも今頑張るべき理由を与えてくれる、そんな内容になっていますので、「やりたいことがない」「将来のことを考えたら不安になる」という方にこそ読んでほしい本です。


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koya
読書歴10年。書評歴3年。本は読んでいるだけではダメです。 知識はアウトプットしてこそはじめて血肉となります。 私は読書歴10年ほどで、現在は毎月平均して10冊程度の本を読んでいます。 私がこの10年間で培ってきた読書のノウハウや考えは、きっと皆さんの役に立つと思っています。 目標は「他人が読まない本を手に取る読書家を増やすこと」です。
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