今回は、読書会に参加したいけど、「何を話していいかわからない」「周りがどんな話をしているかわからない」という方向けに、本の紹介方法についてお話したいと思います。
本の紹介の3ステップ
本の紹介は、「①イントロダクション」「②エピソード」「③総括」の3ステップで話すと内容が他の参加者に伝わりやすいと思います。
以降は、この3ステップについて、詳しく解説していきます。
例として、私が書いた【書評】『差別はたいてい悪意のない人がする』を例に解説します。
①イントロダクション
まず、イントロダクションとして、紹介する本の、「キャッチフレーズ」と「概要」を述べます。
キャッチフレーズはいわばその本のうたい文句、概要は本の内容を端的に表す一文です。
これらは、本の帯やAmazonの商品説明、評価コメントから、それらしい言葉を引用してくるのが良いでしょう。
例えば、私が書いた書評『差別はたいてい悪意のない人がする』では、キャッチフレーズは「韓国で16万部も売れた差別に関する本」、概要は「政治問題になるような差別ではなくて、日常にありふれた差別について書かれた本」というように、本を端的に紹介しています。
②エピソード
ここでは、先ほどイントロダクションで紹介した内容を裏付ける、具体的なエピソードを本の中から引用して紹介します。
エピソードは、「①面白かった」「②人に話したい」「③初めて知った」の3つの観点から探します。
しかし、紹介する本がだいぶ前に読んだものなら、そんなの覚えていないという方もいらっしゃるかと思います。
私は、本を読む際に、先述した3つの観点の箇所に、付箋を貼って読み進めるようにしています。
付箋は、ダイソーで売ってるフイルムタイプのものを好んでまとめ買いしています。
その中から1束を取り出して、本の装丁に貼りつけて、電車に乗っているとき等、いつでも付箋を貼れるようにしています。
こうしておけば、後から見返した時に、エピソードを探しやすくなります。
エピソードの探し方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
③総括
総括では、「著者が伝えたかったこと」「おすすめの読者」について話して、紹介を締めくくります。
こちらもAmazonの商品説明や評価コメント、あとは本の前書きや後書きから持ってくると良いかと思いますが、やはり読んだ本について、自分なりに考えてみることをおすすめします。
総括では、これまでイントロダクション→エピソードと話をしてきて、最後にその本をまわりの参加者が「私も買おう」という決意を後押しするつもりで、紹介した本を売り込みます。
ただ、総括については、実際の読書会では言わない方も多くて、たいていはエピソード止まりだったりしますが、きちんと総括を入れることで説得力がグッと増して、いいプレゼンになります。
私が書いた書評『差別はたいてい悪意のない人がする』では、著者が伝えたかったこととして、「誰もが差別をする側になる可能性があるから、自分もその意識をもつことが大事」、おすすめの読者としては、「差別を自分には関係ないと思っている人こそ読んでほしい」としています。
終わりに
以上で、読書会での本の紹介方法の解説を終わります。
読書会に参加しようと思っている方の参考になれば幸いです。
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